2023年4月22日土曜日

2023年4月に遊んだゲーム③:コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ(Xbox版)

◆4月に遊んだゲーム③◆

コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ(Xbox版)



前作「コーヒートーク」の記事はこちら

開発元:
Toge Productions
プラットフォーム:Nintendo Switch / PlayStation 4 / PlayStation 5 / Xbox One
ジャンル:コーヒーをいれながら、心と心をかよわせるノベルゲーム
発売日:2023年4月20日
価格:
ダウンロード版:1,980円(税込)パッケージ版:3,278円(税込)

プレイ時間:約12時間


コーヒートークは、プレイヤーが深夜に営業するカフェの店長となり
客から注文を受けた飲み物を届け、彼らと会話をし、時には悩みについて
親身に話を聞き、寄り添い、心の安らぎを提供するノベルゲームです。

前作「コーヒートーク」も、短いプレイ時間ながら
個性豊かなキャラクター、カフェにピッタリの雰囲気な落ち着いたBGM
独特の世界観、遊んでいて優しい気持ちになれる内容と
ガッツリのめり込む事ができましたが、新作となる
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ」も
安心安定の作りとなっている、堅実な続編となっていました。


・夜にしか営業しない、静かなカフェで繰り広げられるヒューマンドラマ


コーヒートークの核とも言える遊びどころは
プレイヤーは夜のみ営業するカフェ「コーヒートーク」のバリスタとして働き
店に来店してくるお客に、コーヒーや紅茶、温かいミルク系などの
酒類を覗いた多種多様な飲み物を作って提供、彼らの話に耳を傾けるという点。
タイトルが「コーヒートーク」というだけあって、このゲームは
店の外に出る事もありませんし、店内という狭い世界の中でストーリーが進んでいきます。

来店してくる客は様々な個性や悩み、出自を抱えています。
そんな彼らからの注文に沿った飲み物を提供し、聞き手として
プレイヤーは彼らの話に耳を傾け、過剰に首を突っ込むことなく
時には寄り添い、時には背中を押すなど手助けをしていきます。




提供する飲み物の正解・不正解によって彼らのルートは変わっていくのが
前作からの醍醐味となっていましたが、今作は更に分岐点が細かくなり
確実にボリュームアップしているところもやり甲斐があるところ。

注文を受ける飲み物については「エスプレッソで」など実在の飲み物の名前や
オリジナルドリンク名のオーダーを受ける事もありますが
時には「ブルーピーのお茶を、ミルクとしょうが抜きで」など
細かいオーダーを課される事もあり、ヒントを元に作った飲み物が
客にとってドンピシャリの正解だった時は店主冥利に尽きて嬉しい限り。

・多数のファンタジー種族が社会生活を営む現代という不思議な世界観


コーヒートークの見所といえば、人間だけではなく

ドワーフ、オーク、エルフ、サキュバス、吸血鬼、狼男、ネコミミ族等々
多数のファンタジー種族が共存、社会生活を営む2020年代の世界という点。
「オルタナティブ・シアトル」という都市を舞台に展開される社会形成は
種族による差別、偏見の問題が根強く残っており、登場キャラクターも
自分自身の生まれに悩まされる描写もあります。
我々の世界にもある多様性や偏見、差別はファンタジー種族が共存する現代で表現され
彼らのヒューマンドラマが垣間見える点が、本作の醍醐味と言えるでしょう。

・インターネットの発達により、めまぐるしく変わる時代に翻弄される2023年

今作では前作から3年時間が経過しており、2023年9月~10月の時系列となっています。
現実世界でもこの数年間でSNSの在り方は変わっており、
コーヒートーク2もまた御多分に漏れずめまぐるしいまでに発達している
SNS、インターネットに主軸を置かれている印象がありました。

今作から登場した新キャラクターの1人「ルーカス」は陽キャな配信者として活躍している
インフルエンサーであり、一方の新キャラクターであるクールビューティーな
バンシー「リオナ」はオペラ歌手を目指すも、オーディション用に投稿した
動画が荒らされた事で心は折れ夢破れ、そんな対照的な2人が
コーヒートークで出会いますが、やはり新キャラクターという事だけあって
この2人は出番が多め。そうした事もあり、SNSでの在り方についてのテーマが割と
重要視されているなあという印象がありました。


前作から登場している吸血鬼「ハイド」は長年モデル業をやっているだけあって
モデルが活躍する媒体が、雑誌からSNS主体に変わった事による
時代の移り変わりに翻弄されたりと、結構考えさせられる事もあったり。


・人と人との会話に主軸を置いているだけあり、会話の内容が濃密。そしてテーマに誠実

前述の通り、コーヒートークは様々な悩みや葛藤を抱えたお客が来店します。
長年やっていたモデル業に飽きるものの自分に合う仕事が見つからない吸血鬼や
種族の偏見、差別に悩まされるサテュロスやバンシー等々。

前作では結婚をお互いの両親に認めてもらいたいものの、種族の違いにより
揉めていたエルフとサキュバスのカップルが今作では結婚式のプランについて
揉めていたりと、前作から登場しているキャラクターは基本的に
一難去ってまた一難なところが、人生を感じました。





理想の結婚についての悩み、人と人の絆の紡ぎ方、それぞれが
色んな悩みを抱えて、その気持ちを打ち明け
客同士で励まし合い、分かち合い、時には店主が寄り添ったりと
一つ一つの悩みのテーマに対し、誠実さを感じる話しの作りになっています。

・作る飲み物が何かと美味しそう






作れる飲み物は、コーヒー・紅茶・抹茶・ココア・ブルーピー・ハイビスカス・ミルク系を
ベースに、レモンやしょうが、シナモンなどサブ素材を用いて
様々な組み合わせから飲み物を提供する事ができる。

エスプレッソやチャイといった実在する飲み物から、ギャラクシーミントティーや
ファイブスターなど、店オリジナルのレシピも存在し
ドットで描かれている飲み物がこれまた美味しそうで
このゲームを遊んでいるとコーヒーや紅茶を淹れたくなる。
寧ろカフェオレを用意して遊んだけれども、没入感があって大正解だった。



飲み物一つ一つにもフレーバーテキストが用意されており、これがまたお洒落。


・人々が孤立している現代だからこそ、人と人の繋がりが沁みるゲーム

コーヒートークにおいて、前作から非常に良い点だと感じているところですが
誰しもが孤独を抱えている現代において、店内では
様々な客が集まり
プレイヤーの店主も交えて時には談笑し、時にはお互い悩みを打ち明け絆を紡いでいきます。

温かい飲み物を飲みながら、カフェにピッタリな落ち着いたBGMを聴くというのは
安心感を与えるのか、来店してくるお客も普段話しにくい事を
不思議と話せるようになる場所だと明言し
店やプレイヤー店主に対して安心と信頼を感じられるのもホッコリポイント。

何より、プレイヤー店主や客として来るキャラクターは皆
他者に対して優しく、心の傷にも寄り添い、時にはナイーブな話題にはあえて
触れないようにするなど倫理観がしっかりしているので
プレイヤー目線でも安心して遊べるのが非常に良い点だと感じています。

コーヒートークには派手な展開や壮大なシナリオこそありませんが
人と人の温もりと安らぎを感じる会話がそこにあり、
プレイしていて優しい気持ちになれるのが本作の強みと言えるでしょう。

全EDを見るのもプレイ時間も10時間前後と短めだったので
日々の生活に追われている中で、夜のちょっとした時間に
温かい飲み物を1~2杯用意してプレイして癒されてほしい、そんなゲームでした。

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